資生堂とユニリーバが提携、パウダー状化粧品の共同開発に着手

資生堂とユニリーバが提携、パウダー状化粧品の共同開発に着手

資生堂とユニリーバは31日、水を使わないパウダー状化粧品の共同開発契約を締結したと発表した。両社は技術ノウハウを持ち寄り、洗顔料やファンデーション、マスカラなどのパウダー化を進める。資生堂が持つ微粒子制御技術とユニリーバのサステナブル原料調達ネットワークを組み合わせることで、高品質かつ環境負荷の低い製品開発を目指す。化粧品業界では、水の使用を削減する「ウォーターレスコスメティクス」が急速に拡大しており、2024年の市場規模115億ドルから2033年には290億ドルに達すると予測されている。資生堂の魚谷雅彦社長は「パウダー状化粧品は輸送時の重量が軽く、CO2排出削減にも貢献する。サステナビリティと品質の両立を実現したい」と述べた。ユニリーバのアラン・ジョープCEOは「ウォーターレス製品は単なるトレンドではなく、業界の標準になる。この提携により、アジア太平洋地域での市場シェア拡大を図る」とコメントした。両社は2026年末までに第一弾製品を市場投入する計画だ。

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