水を使用しない「ウォーターレス化粧品」の市場が急成長している。市場調査会社のEuromonitorによれば、ウォーターレス化粧品の世界市場規模は2025年に50億ドルに達する見込みだ。この背景には、水不足問題への意識の高まりと、サステナビリティを重視する消費者の増加がある。ウォーターレス化粧品は、水の代わりに植物エキスやオイルを使用し、濃縮された成分で高い効果を発揮する。ロレアルやP&Gなどの大手化粧品メーカーが相次いでウォーターレス製品ラインを発表しており、特に、パウダー状の洗顔料やシャンプーバーが人気を集めている。環境団体は「化粧品業界における水の使用量を削減することは、地球規模の水不足問題に対する重要な貢献だ」と評価している。また、ウォーターレス化粧品は、軽量でコンパクトなため、輸送時のCO2排出量も削減できるというメリットがある。今後、環境意識の高い若年層を中心に、ウォーターレス化粧品の需要がさらに拡大すると予測されている。
ウォーターレス化粧品市場が急成長 - 2025年に50億ドル規模へ
- 記事提供
- Cosmetics Business
- 公開日
- 2025年11月15日